OKTOBERFEST in Japan
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オクトーバーフェスト・ビアホール用語集/オクトーバーフェストやビアホールで見聞きするいろいろな言葉。なんと言えばいいのか分からないアレコレについて紹介します。少々主観が混じってるのはすみません(^^)ご容赦願います※日本国内のオクトーバーフェストやビアホールについての記載です。

Ein Prosit,Osaka/アインプロジット大阪
Ein Prosit,Tokyo/アインプロジット東京

日本国内で開催されるオクトーバーフェストのイベント情報

関西で開催されるオクトーバーフェストのイベント情報

中部地方で開催されるオクトーバーフェストのイベント情報

オクトーバーフェスト公式サイト集
twitter/OKTOBERFEST_jp
※注意:2008年頃の状況で書かれている部分もあり、現在と状況が変わっている内容もあります(関東=屋外開催、関西=屋内開催、など)。ご容赦ください。


・アインプロジット

 オクトーバーフェストで乾杯の際に歌われる歌。
 「乾杯の歌」、「アインプロージット」、などとも呼ばれます。

・アインプロージット

 →アインプロジット。

・アインマアス(グラスの種類)

 オクトーバーフェストで供される1リットルサイズのジョッキの事。
 アインマス、アインマース、マスジョッキなどとも呼ばれます。

・アイスバイン(料理・食品)

 塩漬けの豚肉。オクトーバーフェストで供される事もある。
 ハーブやスパイスの風味があり、マスタードをつけて食べるのが一般的。

・アコーディオン(楽器)

 日本のビアホールなどでビアソングが演奏される時の最小単位として使用される事の多い楽器。
 北川桜さんなどは、自身で演奏して歌う(スゴイ)。

・アヒルのダンス(楽しみ方・ダンス)

 「鳥のダンス」「チキンダンス」とも呼ばれます。
 両手で「くちばし」、ヒジで「羽根」を表し、「おしり」を振って、みんなで曲に合わせて踊ります。

・アルプホルン(楽器)

 アルプス地方で使用されるホルンの演奏。
 日本のオクトーバーフェスト系のイベントではよく参加型の演奏で行われ、お客さんがステージに上がって吹いて演奏体験が出来る、といった使い方がされる。

・イスの上に乗る。イスの上で踊る。(楽しみ方)

 盛り上がった客の定番の行動の1つ。
 会場によっては注意されます。

 (まれにオクトーバーフェストをよく知らない後ろの参加者から「ステージが見えないじゃないか!」などと見当違いな怒りを買う事もある。)

・ヴァイツェン(ビールの種類)

 小麦ビール。バイツェン。古い文献などではワイツェンとも呼ばれている。
 飲み口が軽く飲みやすい。小麦を使用した国産ビールではシルクエビスが有名。
 国内のオクトーバーフェストで、酵母入りのヴァイツェンを初体験してハマる人も多い。

・ヴルスト(食品)

 ドイツ語でソーセージの事。ブルスト。
 オクトーバーフェストでは、カリーヴルストなどが人気。

・ヴィーズン Wiesn(ドイツ語)

 ドイツ語で広場・緑地の意味(バイエルン訛り)。ヴィーゼン。
 オクトーバーフェストの会場がテレージエンヴィーゼ(テレーゼ妃の広場)なので、現地ではオクトーバーフェストの愛称としてこのヴィーズンが使われる。

・「エーデルワイス」(曲名)

 日本のビアホールなどではよく演奏される曲。
 観客をクールダウンさせるには良い曲。

・「エビーバ・エスパーニャ(スペイン万歳)」(曲名)

 いつも暖かいスペインは素晴らしい!と歌い上げる曲。
 「なんでドイツのイベントなのにスペインやねんっ!」と、ツッコミが入るのが(なんで10月ぢゃないのにオクトーバーフェストやねん、と同じくらい)定番ですが、スペインより北のヨーロッパから見て温暖なスペインに対するあこがれを歌った物なので、その指摘はお門違い。
 古いたとえですが、日本人も「あこがれのハワイ航路」とか歌うでしょ。あれと一緒。

・MC(エム・シー)(イベント用語)

 イベント司会者の事。master of ceremony。

 日本のオクトーバーフェストにおけるMCの役割は重大である。

 何も知らないMCの場合、ただ盛り上げれば良い、といった方向に陥りやすい。
 その方向で若い男たちを盛り上げると、時として、最後には暴走して、だれも音楽を聴かずに騒ぎ続ける狂乱状態に至ってしまう(日比谷オクトーバーフェストなど)(→「ヘイヘイ族」の項参照の事)。※1

 優れたMCは、くどくならない程度の適度な曲紹介(歌詞の内容・曲の背景の紹介)を行い、必要なダンスの要素(手拍子が必要なのか、シュンケルなのか、ムカデなのか、もしくはダンスなしで聴くだけの方が良いのか)を簡潔に伝え、会場をゲミュートリッヒ(心地よい)な空間へと誘う事が出来る。

 現状では、会場の空気の流れを、すべて演奏チームに「おまかせ」にしてしまって、(特にドイツからの演奏チームの場合)イベントの温度コントロール出来ていない会場が多い。

 海外の演奏チームに「おまかせ」にしてしまうと、会場の観客はどのように盛り上がれば良いか分からないので、ドイツ民謡の演奏中は「ただ音楽が鳴ってるだけ」の状態になりがち。そのような状態では、演奏チームは、少しでも観客に分かる音楽を演奏して反応を得ようとして、結果、ドイツのお祭りであるオクトーバーフェストなのに、観客が一番盛り上がっているのが「スタンドバイミー」だったり「イマジン」だったり、という奇妙な風景が生まれる(横浜オクトーバーフェストなど)。※2

 ※1.ただし、狂乱状態になってしまう責任は、実際に進行をしているMCだけにある訳ではなく、オクトーバーフェストを理解していない主催者(ビールが売れれば良い)や、無知な演出家・脚本家(おそらくステージの進行台本ではこういった点は考慮されていない)、などの方が深刻で、一概に彼・彼女らを責めるのは本質ではない。

 ※2.ミュンヘンのオクトーバーフェストでも最近の流行歌で盛り上がる事も多く、民族音楽は廃れつつあると聞くので、一概に「それはオクトーバーフェストではない」とは言えない。(ただ、せっかくドイツから来てもらっていて、もったいない気はします)

・オオサカ式オクトーバーフェスト(国内オクトーバーフェストの開催形式)

 関西では昔からオクトーバーフェストが盛んに行われており、ビアホールやホテルの宴会場など、数百人規模の会場で飲み放題で行われるのが一般的。
 ほとんどが国産ビール、もしくは国内生産のドイツビールの飲み放題で行われる。

 会費を払ってしまえば、飲み放題で、席も確保されているので、演奏などの催しに集中できる。
 対するヨコハマ方式では、ムカデ行進に参加するのにもジョッキを持ったまま(ヨコハマ方式ではグラスに保証金が取られる)、戻ると席がない、グラスを盗まれる(保証金1,000〜2,000目当て)など散々である。
 ヨコハマ方式では主な楽しみ方となっている「ビールの飲み比べ」が出来る催しは少ない。

・カウベル(楽器)


   カウベル/エーデルワイスカペレ
 クーグロッケン。家畜の首につけるベル。このベルをハンドベルのように使って曲を演奏する。
 演奏に使用されるベルは、実際の家畜用ではなく演奏用の物で、その大小で音程を弾き分ける。
 イベントによっては、お客さんが参加しての演奏などが催される。

・カペレ

 ドイツ語で楽団の事。

・カリーヴルスト(料理・食品)

 ソーセージの上にカレーパウダーがかかったドイツでは定番メニューの1つ。カリーブルスト。
 都市やお店によってバリエーションがあるため、「ドイツで私が食べたのはこんなんじゃない!」という事がよくある。

・「クーフシュタインの歌」(曲名)

 ビアソングとしてよく演奏される曲。「Kufsteinerlied」。
 シュンケルの定番曲の一つ。

・グラスを割る(現象)

 日本の屋外開催のオクトーバーフェストではグラス保証金=デポジットをとる所が多く、誤ってグラスを割る音が聞こえると「おぉ〜〜っ!」とどよめきがあった後に拍手が起こる、といった光景がよく見られる。
 「やっちまったなぁ〜」という思いと「残念だったね。気持ちは分かるよ」という同情とが入り交じった、オクトーバーフェストならではの共感の拍手と思われる(笑)。

 「プロジットをした後グラスを床に叩き付ける」のがドイツ式乾杯という誤った認識をしている人を多く見かけるが、これはマンガ「ハチミツとクローバー」や「銀河英雄伝説」などに登場する架空の物。

・「クラリネットポルカ」(曲名)

 日本でビアソングとしてよく演奏される曲。クラリネット演奏者の見せ場。
 中部地方では昔ビアレストランのCMで使用されていたので知っている人は多いかも。

・公式オクトーバーフェスト(現象)

 日本でドイツのOKTOBERFESTの公式イベント(いわゆる独公式オクトーバーフェスト)は存在しないが、一部の主催会社が「公式」「日本公式」などの表記を使用しているため、混乱が生じている。
 例えば、「○○のオクトーバーフェストは公式だが、○○はニセモノ」といった誤解が生じている。

 実際には、日本で行われているオクトーバーフェストは、広告代理店が運営している商業イベントであって、ドイツ関係団体が主催している物はないので、どれが特別といった事は無い。

 強いていえば、ドイツ関連団体の後援があるかどうかの違いくらいだが、野外開催のほとんどのオクトーバーフェストで後援しているので、どこが後援しているかの違い(大使館なのか、領事館なのか、日独協会なのか、など)くらいである。

 そんな中、福岡オクトーバーフェストが、2015年にドイツのバイエルンビール協会(Bayerischer Brauerbund e.V.)と友好協定を締結。日本初のドイツ(の関係団体による)"公認"オクトーバーフェストとなった。
 ただし、バイエルン駐日代表部は「特定のイベントにお墨付きを与えることはない」との立場(西日本新聞2015.09.24)なので、今後も、いわゆる「公式オクトーバーフェスト」が開催されることはないと思われる。

 

・5リッタージョッキ廻し飲み(催し)

 →大ジョッキ廻し飲み。

・叫び声(楽しみ方)

 ビアソングの演奏時に演奏者、あるいは観客が叫び声を上げる。
 高い声で「ヒャーーーーーーホホッ!」とする叫び声が一般的。

 演奏チームが1曲終わるたびに(景気付けに?)「ヒャーホッホウ!」などと叫び、場を盛り上げたりする。
 短めの「ホ!ホゥ!」などで合いの手を入れる事もある。

 「バイエルンブラス」の演奏では、MCによる「叫び方講座」が入る事があり、最後には観客が叫びたおして、壮絶な会になる事もある。

・ザワークラウト(料理・食品)

 酸味の強いキャベツの漬け物。
 ソーセージの横などに添えられる事が多い。
 「キャベツの酢漬け」と和訳されるが、実際には(本式は)酢は使われておらず、酸味は発酵によるもの。
 市販品の中には単に調味液につけただけの物も多い。
 ハーブとして「キャラウェイ」等が一緒につけ込まれる事が多い。
 「サワークラウト」「ザワークラフト」「ザウワークラート」など様々な呼ばれ方をします。
 食物繊維が豊富で、本式で作った物は乳酸菌があるため、整腸効果も期待出来る美容・健康食品として紹介される事も多いです。
 最近では、日本のスーパーでも瓶詰めのものが販売されているのを見かけます。ビクルスなどとともにサラダ材料コーナーなどに置かれている事が多いようです。
 似た料理としてフランスの「シュークルート」があります。
※自分の家で作る場合は、カットキャベツ、酢、キャラウェイ他ハーブで「なんちゃってザワークラウト」も自作可能。

1. 50〜100mlくらいの少量の水にキャラウェイ(適量)を煮立たせる(香り抽出)。
2. 煮立って来たらカットキャベツをいれて、しっとりとするまで火を通す(焦げないよう注意)。
3. キャベツが柔らかくなったら酢(適量)を上からかけ入れなじませる。
  その後火を通す時間が長いと酸味が減って行くので、好みの味に調整してください。

 ハーブでお勧めは「キャラウェイ(必須。これがないとザワークラウトらしくない!)」「タイム(ごく少量入れる)」「ディル(香りが欲しいとき)」などです。
 キャベツは市販のカットキャベツ(千切りキャベツ、コールスローなどあらかじめ細く切られているもの)が最適で簡単です。
 ぜひ、お試しあれ。

※もし引用するなら、このページからの引用だという事を明記してくださいね(^^)

・ジェンカ

 フィンランドのダンス。
 ネット上でムカデ行進の事をジェンカと呼んでいる人が多数いるが、全く別の踊り。
 ムカデ行進の項を参照のこと。

・「シュツェンリーゼルポルカ」(曲名)

 日本でよく演奏されるドイツ民謡。「シュツェンリーゼンポルカ」と呼ばれる事もある
 歌詞の中に「机を3回叩け!」という歌詞があり(※注:この点は伝聞で確認はしていません)参加者はそのタイミングに合わせダン!ダン!ダン!と3回机を叩く。→#机をたたく→#ナイフとフォーク
 「アルプスの少女ハイジ」のオープニング主題歌に挿入されるヨーデルはこの曲の物と同一。
 バイエルンブラスのTANGOさんが詳細な解説をしています→「シュッツェンリーセルって」

・シュバルツ(ビールの種類)

 ドイツ語で「黒」の意味。文字通りの黒色ビール(ドュンケルより、より濃い黒色)。
 国産の黒ビールはこのスタイルを踏襲している物が多い。
「香ばしい」風味はここまで。ラオホになると「煙香」を楽しむビールになる。

・シュンケル(楽しみ方・ダンス)

 隣の人と腕を組み左右に揺れるダンス。
 厳密には男子が上げた腕に、女子の腕をかけるのがマナーらしい。
 「シュンケルン」とも呼ばれる。

 関西ではポピュラーだが、関東の屋外開催のオクトーバーフェスト(ヨコハマ方式)ではあまり見かけない。

・スプーン(楽器)

 ビアソングの演奏の中ではスプーンは楽器として使用される事がある。
 通常は大きな木製のスプーン2本を背中合わせに片手で持ち、カスタネットのようにカタカタ鳴らす事が多い。
 普通のスプーンを参加者に渡し、会場全体で演奏する参加型のアトラクションの1つとしても使われる事がある。

・席取り(現象)

 一部のオクトーバーフェストでは、どこかのオフ会が先に来て、大量に席を独占してしまう事があるらしい。無粋である。(花見かっ!)

 関西のオクトーバーフェストではほとんど定員制か、席が決まっているので、こういった事はあまりない。

・大ジョッキ廻し飲み(楽しみ方・催し)


   5リットルジョッキ廻し飲み5リットルジョッキ
 3リッター、5リッターなど大きなジョッキやマグなどでビールを廻し飲みする催し。
最後に飲み干した人に景品が送られたりする事もある。

・「チゲツァゲチゲツァゲホイホイホイ」(かけ声)(曲名)

 ドイツにおける、ランニングの際のかけ声。日本で言うところの(部活のランニングでよくある)「ファイトー! オー!オー!オー!」といった感じ。※現在のドイツではあまり使われていない(死語になっている)という話しもある。

 ビアソングで歌う時は、サビの部分で、演奏者が「チゲツァゲ、チゲツァゲ」と歌うと、観客が「ホイ!ホイ!ホイ!」と返す。

 京都のビアソング専門のブラスチーム「バイエルンブラス」の得意曲。

 なんせ「ホイ!ホイ!ホイ!」と返すだけなので、ビアソングの中では最も参加しやすい曲の1つ。この曲であれば小学生なども大声で参加してくれて、会場が盛り上がりやすい。

 演奏チームによっては、曲とは全く関係なしに、会場を煽るためだけに、かけ声だけを使う事もある。

・机の上に乗る。机の上で踊る。(楽しみ方)

 ドイツのオクトーバーフェストで見られる風景。日本でこれをやると注意されます。また、他のお客さんの迷惑になるのでやめましょう。

・机を叩く(楽しみ方)

 ビアソング演奏中に、観客がリズムに合わせて机をたたく事がある。
 普通は曲に乗った人がリズムをとる程度だが、曲によって叩く「ツボ」が存在する場合があり、慣れてくるとそのツボに合わせて叩くのが気持ち良くなってくる。

 ドイツのオクトーバーフェストやビアホールでは演奏に合わせてその歌を一緒に歌う光景を目にするが、ドイツ語で歌う人が少ない(←歌えないって・笑)日本では、手拍子に並んで曲に参加するための便利な方法。
 なので、プラスチック製の簡易な机での開催には強い不満を覚える事がある。
 (内緒だが、食器の上にフォークとナイフを重ねて置くと、大きな音が出るゾ)→#シュッツェンリーゼルポルカ→#ナイフとフォーク

・ディアンドル(衣装)

 南ドイツで女性が着る民族衣装。発音は、日本人の耳には「ダンドー」とも聞こえる。
 日本語表記では、ディルンドル、デュンデュル、などと表される事もある。
 ミュンヘンのオクトーバーフェストではこれを(日本の夏祭りにおける浴衣のような感覚で)着て参加する女性が多い。
 日本のオクトーバーフェストでは演奏チームの女性や、販売ブースのスタッフやウェイトレスが着用する事が多い。
 大阪のオクトーバーフェストでは参加者が着ているのを見かけるが、最近では日比谷や横浜のオクトーバーフェストでも着ている人を見かけるようになった。

・手拍子(楽しみ方)

 ビアソング演奏中に、観客がリズムに合わせて手拍子をする。
 演奏に参加して一体感を感じるためのもっとも簡単な方法。
 手拍子で出遅れると、その後のシュンケルやムカデ行進に至るテンションについて行けず、取り残されてしまったりする場合がある。

 時々リズムを外した手拍子をする店員がいて、イラッとする事がある。

・デポジット

 預かり金制度。日本の一部のオクトーバーフェストではジョッキやグラスの預かり金として(ビール代とは別に)¥500〜¥2,000程度をビール購入時に支払い、返却時に返金される。
 屋外で開催される形式の一部のオクトーバーフェスト系のイベントで採られている方式。
 使い捨てプラカップより環境負荷が少ない事や、お気に入りのジョッキを持ち帰り可能といった良い面もある反面、グラスを割ると預かり金が戻ってこない、グラスの置き引きの発生など悪い面もある。
 この方式が採用されたオクトーバーフェストでのムカデ行進などは、中身の入ったグラスを持ったままの人が多く、こぼれまくり、かかりまくりで、結構ヒサンである。

・「天国にはビールが無い」(曲名)

 エーデルワイスカペレ with MARIAの演奏でラスト近くに演奏される事が多い。
 「天国にはビールが無い。だから今のうちに飲んでおきましょう」。全くその通りである。

・ドイツ式乾杯

 アインプロジットでの乾杯をさして「ドイツ式の乾杯」と呼ぶ事がある。

 他にも、
  ・お互いに腕をクロスしてビールを飲む。
  ・ジョッキの底の部分を当てて乾杯する。
 などを「ドイツ式の乾杯」と呼ぶ事もある。

 アインプロジットでの乾杯は、会の始めだけに行われる日本の乾杯と違い、何度も行われる。

 誤った情報として、「プロジットをした後グラスを床に叩き付ける」といった物があるが、これは映画やアニメなどでしか行われていない(※「チャップリンの独裁者」「銀河英雄伝説」など)。

・ドイツのビールの日

 4月23日。
 1516年のこの日に「ビール純粋令」が制定された事を記念して設けられたドイツの記念日。
 ドイツではこの日に様々なイベントが催される。
 日本でもドイツ料理店や海外ビール専門店などで特別な催しが行われる事がある。

・トレイン

 ムカデ行進の項を参照のこと。

・デュンケル(ビールの種類)

 ドゥンケル。茶褐色の、色の濃いビール。色のイメージとしては、いわゆる「ハーフ&ハーフ」に近い。
 デュンケルは「濃い色」の意味。同じ「濃い」の意味の「ボック」ビールの方は、麦汁自体が濃い、味が濃厚なタイプ。

・電車ごっこ

 ムカデ行進の項を参照のこと。

・「鳥の歌」(曲名)

 ビアソングとして演奏される事の多い曲。
 途中、カッコウの鳴き声をまねて歌い手が「クックー……」と歌うと、観客が「クックー……」と返す。

・ナイフとフォーク(楽器)

 木のテーブルの上に、空の皿を置き、その上にナイフとフォークを重ねる。
 ビアソングのタイミングに合わせて机を叩くとナイフとフォークが大きな音をたてて、楽器のように使える。→#机をたたく→#シュッツェンリーゼルポルカ
 お店によっては嫌がられるし、周りがそういったノリを知らないお客さんばかりだと「やめなさい」と注意を受ける事もあるので、日本では場所を選ばなければならない(けど、曲を聴くと条件反射で体がかってに動いてしまうのだが・・・(^_^;))。

・生ビール(日本でのビールの種類)

 日本の大手ビールメーカーでは、出荷前に酵母の働きを止めてから出荷する。
 酵母が生きたままでは発酵が進んで、品質が変わり、品質を長期保つ事が難しくなるからだ。
 以前は熱を加えて酵母を殺して(加熱処理)いたが、技術の進歩により非常に目の細かいフィルターにより酵母を濾過する事が可能になった。
 この「非加熱処理」のビールを、火を通していない事から「生ビール」と呼ぶようになった。
 キリンビールではこの生ビールに対して加熱処理したビールを「ラガー」と呼んで区分しているが、本来のラガーの意味とは異なる。
 一般の飲食店では「瓶ビール」との区別として生ビールの名称が使われる事が多い(同じ生ビールの銘柄でも、瓶と樽生が置いてあったり)。

・日本初のオクトーバーフェスト(歴史)

 残った記録で確認出来る、日本初のオクトーバーフェストは1977年に大阪のビアホール アサヒビアハウスウメダで開催された物である。
 第1回目の実行委員長はベルリンオリンピックの水泳金メダリストの葉室鐵夫氏(故人)。
 一部の開催業者が「横浜で始まってから○○年(←日本で初めてとは言ってない)」という誤解を生む表現を使っているので、横浜や日比谷が初開催だと思っている人が多い。

・野良アインプロジット(=野良乾杯)(楽しみ方)

 通常、オクトーバーフェストでの乾杯はステージ上の演奏と共に行われるが、それを待ちきれずに演奏の無い時間帯に勝手に(アカペラで)アインプロジットを歌って勝手に乾杯する事。
 関東では歌の部分だけ、関西では前奏も歌う事が多い。

・野良乾杯(楽しみ方)。

 →野良アインプロジット

・バイツェン(ビールの種類)

 →ヴァイツェン。

・「ハイディ」(曲名)

 アニメ「アルプスの少女ハイジ」のドイツ語版主題歌をビアソングのステージで歌う事がある(日本のオクトーバーフェストのみ)。
 メロディも編曲も日本の物と全く違い、主人公の名前がドイツ発音で「ハイディ」と発音される。
 途中ステージから「ハイディ〜♪」と歌いかけると客席から「ハイディ〜♪」と返す。

・「ビア樽ポルカ」(曲名)

 日本で演奏される代表的なビアソング。原曲は「ロザムンデ」。
 原曲はドイツ民謡ではよくある若い娘への恋心を歌ったものだったが、アメリカでビアソング風アレンジがされ、日本にもそのスタイルで輸入されたため、ビア樽を転がす様(さま)を陽気に歌い上げるこの曲になったらしい。
 原曲の雰囲気を大事にした演奏も良いが、曲の一番最後を歌い上げる「日本スタイル」も盛り上がり、捨てがたい魅力がある。
 昔、小学校の運動会などでよくかけられていたので、知っている人も多いかも。

・ピルスナー(ビールの種類)

 ラガービールの一種。黄金色の透明度の高いビール。国産ビールはこのスタイルを踏襲している物が多い。

・ピルスナーグラスサイズ(ビールのグラスサイズ)

 ピルスナーはビールの種類だが、日本では「ピルスナーグラス」の意味でグラスサイズの1つとして使われる事も多い。
  例:「ジョッキにしますか?ピルスナーにしますか?」

・ピルスナーグラス(グラスの種類)

 ピルスナービールが誕生した際に、その透明度の高い黄金色のビールの、その視覚的な美しさを楽しむためにガラス製のグラスが用いられた。それがピルスナーグラスだ。現在のピルスナーグラスは縦に長く、薄手のガラスが用いられる事が多い。

・フェストとフェスタ

 日本でのOktoberfestの呼称は「オクトーバーフェスト」ですが、まれに「〜フェスタ」になっている記事を見かけます。
 これは個人的な感情ですがイラッとします。

 「個人的に」と書きましたがオクトーバーフェストを知っている人には共通した感情のようで、ネット上でも、リアルでも「オクトーバーフェスタ」と呼んだ人に速攻で「フェスト!」と訂正のツッコミが入るのをよく見かけます。

 (書いて良いのか分かりませんが、バイエルンブラスのMCでは、わざと間違ってツッコミを入れられる、というのが、一連の流れになっています)

・ブルスト(食品)

 →ヴルスト。

・プレッツェル(食品)

   
 日本のオクトーバーフェスト系のイベントでよく供されるパン。
 リング状の「円」の字の下がつながったようなパンで、塩味が強め(岩塩が載っている物も)で、ビールによく合う。
 「プレーツェル」とも呼ばれます。
 ※会場・販売箇所によって味はピンキリ。

・ヘイヘイ族(現象)

 音楽のリズム・メロディなどはまったくお構いなしに、ただ「ヘイヘイ」言って自分たちだけが盛り上がるだけの若者たちを指した名称。
 会場がにぎわって見える反面、演奏を台無しにしている事実も忘れてはならない。
 関東の屋外開催のオクトーバーフェストではこういった若者を酒の肴に飲むのが一般的なオクトーバーフェストの楽しみ方となっているように見受けられる。

・「ホーフブロイハウスの歌」(曲名)

 日本のオクトーバーフェスト系のイベントでよく演奏される曲の1つ。
 曲の途中で乾杯のかけ声「アインス!ツヴァイ!ゾッファー!」(演奏チームによっては「オワンス!ツヴォ!ゾッファー!」)と歌うので分かりやすく、曲に参加しやすい。

・ポロネーゼ(楽しみ方・ダンス)

 前の人の肩に両手をかけて、音楽に合わせて連なり歩く行進の事。ムカデ行進。
 日本では30年以上前から行われている、オクトーバーフェスト定番のダンスの一つ。
 →ムカデ行進

・マンデル(料理・食品)

 キャラメルコーティングされた焼きアーモンド。
 日本のオクトーバーフェスト系イベントでは出来立てを食べる事が出来るので、アーモンドが香ばしく、甘いお菓子にも関わらず、ビールのおつまみ・アテとしてもついつい手が伸びてしまう。
 大阪では毎年11月にスカイビルで行われる「ドイツクリスマスマーケット」で食べる事が出来る。

・ムカデ行進(楽しみ方・ダンス)

 前の人の肩に両手をかけて、音楽に合わせて連なり歩く行進の事。
 日本では30年以上前から行われている、オクトーバーフェスト定番のダンスの一つ。
 「ポロネーゼ」「ムカデの行進」とも呼ばれます。
 (本式には、左右の足を皆でそろえて交互に出すらしい?が、これは結構体力を要する。)
 インターネット上では、他に「電車ごっこ」「トレイン」「ジェンカ」等と呼ばれている事もあります(※ちなみにジェンカはフィンランドのダンス)。

・「ムシデン」(曲名)

 日本でよく演奏されるドイツの民謡曲。原曲は「Muss I Denn」。
 映画「Uボート」の出港シーンで流れていた事から、軍歌と勘違いしている人も多いですが、実際は民謡です。
 旧アサヒビアハウスウメダでは最後の分かれの曲として(「蛍の光」的に)演奏されていた定番曲だった(現・スーパードライ梅田では「アウフビダゼン」がラストに演奏されている)。
 他に日本題名で「さらば故郷」の曲名があります。

・ムチ(楽器)

 ドイツから来日した演奏チームの場合、ムチを使用しての演奏をおこなう事がある(「ハフリンガー・ギャロップ」など)。
 見せ場の一つとして盛り上がるが、湿度が高い日本ではうまく「パシィッ!」と鳴らない事が多く、ガッガリな結果になる場合も。
 広い空間が必要なため、これが出来るステージは限られる。

・もやしもん(関連書籍)

 第8巻のクライマックスにオクトーバーフェストが登場する。
 日本のオクトーバーフェストの知名度upへの貢献度は高いが、一方で作中のオクトーバーフェストが「いろいろなビールの飲み比べイベント」的に描かれていたため、日本ではそのイメージで固定されてしまった感もあり、功罪あると思われ。

 2012年のスーパーオクトーバーフェストin東京ドームともコラボレーションしている。

・焼き魚(料理・食品)

 オクトーバーフェストで供される食品。塩サバなど。
 「なんでオクトーバーフェストなのに(ドイツのイメージでない、和風なイメージの)焼き魚なんだ?」というツッコミが入る事がありますが、内陸部にあるミュンヘンでは魚はごちそうで、お祭りの時にたべるのは贅沢な事だったそう。実際ドイツのオクトーバーフェストでも売られています。

 現地に住む日本人は「ごはんがほしい」とホームシックにかかることも?

・床を踏み鳴らす(楽しみ方)

 ビアソング演奏中、乗って来た観客が足で床を踏みならす。
 机を叩くのと同様の行為。
 木の床でないと、ほとんど音が出ないので、これが出来る会場は限定される。

・「雪のワルツ」(曲名)

 日本でよく演奏されるドイツの民謡曲。「Schneewalzer」。「白銀のワルツ」。シュンケルの際の定番曲の1つ。
 「エーデルワイスカペレ with MARIA」の演奏ではマリアさんによるカウベルが大きな見せ場の1つとなっている。
 大阪の「ケラーサロン」の愛唱歌でもある。

・ヨーデル

 高音の巻き舌で声を延ばして歌う独特の歌唱法で知られる、オクトーバーフェスト系のイベントでよく演奏される音楽スタイルの1つ。
 よく「なんでドイツの祭りにヨーデルなんだ?」という声を耳にしますが、もともとドイツの南の国境付近の山岳地帯で歌われていたヨーデルが、山下のビアホールなどで歌われて、ビアソングとして広まっていった、という経緯があるので、正統派王道ビアソングの1つと言えます。
 (他にも同様に、「なんで9月なのにオクトーバーフェストなんだ?」とか、「なんでドイツのビアソングなのにビバ!エスパーニャ-スペイン万歳-なんだ?」といったツッコミに近い質問があったりしますが、それぞれ訳があります。)

・ヨコハマ式オクトーバーフェスト(国内オクトーバーフェストの開催形式)

 野外にテーブルやイスを設置して、周囲に屋台が並ぶ形式のオクトーバーフェスト。

 ステージ近くにだけにテントが設けられ、演奏が行われる。
 ドイツのオクトーバーフェストでは原則テントに入り席を確保しなければビールを注文できない(ドイツでは注文を取りにきてくれる)ので、本場とは異なる形式なのに、参加者の多い日比谷などでも採用されているので、ネットなどではこの形式がデフォルトのように思われるようになってしまった。

 野外でビールを飲むのが、ドイツの快適な野外ビアガーデンのイメージと重なるため、あまり違和感がなかったと思われる。
 グラスが割れるリスクを客に転嫁するデポジット方式をとっている所がほとんど。

 ドイツビールやドイツの食材を輸入しているメーカーが主導で行われている(ドイツ主催だと勘違いしている人が多い)事が多いので、多種類のビールが飲み比べられるという楽しみがある(本場ドイツでは、そのメーカーのテントに入ると1種類のビールしか注文できないので、これも日本独自の発明と思われ)。

・ラオホ(ビールの種類)

 薫製ビール。
 燻した麦芽を使用して作られているビールで、深い黒色をしている。最近ビールをかじった若い人が「黒ビールの香ばしい感じ」というイメージを持って飲んでしまうと、その正露丸のような個性に圧倒され「こんなビールもあるのか!」と感動してハマるか、「麺つゆみたい!」と拒否するか、両極端な反応がある。

・ラドラー(ビールの種類)

 ビールをレモネードで割ったもの。
 もとは自転車に乗った人のために咽を潤すために供されたとも言われ、一般にアルコール度数が低いため、お酒に弱い人にはお勧め(味の好みはあるかと思いますが・・・)
 「ラードラー」とも呼ばれます。

・リクエスト(楽しみ方)

 会場によっては演奏者にリクエスト可能な場合もあるが、リクエストには注意が必要だ。

 アインプロジットを「乾杯の歌やって」とリクエストすると、「♪杯を持て〜!さぁ卓をたたけ〜!」という歌い出しで始まる「乾杯の歌」というタイトルの別の曲(古くからのビアソング)が演奏されてしまう。

 関西圏では六甲おろしをリクエストする人もいるが、ドイツや関東からきた演奏チームには演奏出来ない。

 「ドイツの国歌をやってくれ!あれは絶対盛り上がるから!」と、ドイツといえばサッカーしか見た事の無いような若い男子がリクエストする事もあるが、今までに一度も盛り上がった試しがない(あれで盛り上がるのはサッカーの試合だけ)。

 オクトーバーフェストで歌声喫茶系のオバさまが「ふるさと」をリクエストして、ドイツの楽団によって演奏された事があったが、あの時の会場のビミョーな雰囲気は今でも忘れる事が出来ない。

 ドイツ風のビアホールで「ビアポルカ」の演奏だと断って演奏しているのに、譜面も無い「川の流れのようにを演ってくれ!」と無理強いして、貴重なステージの時間を5分以上ストップさせたオッサンには、本気で殺意を感じた。究極のKYである。

・「リリーマルレーン」(曲名)

 オクトーバーフェストやビアホールなどでよく演奏される曲。
 演奏チームによっては、マーチ風編曲で演奏されているのを聴く事もある。

 日本のビアホールでは、原曲どおり静かに歌われる事が多い。

・レーダーホーゼン

 南ドイツで男性が着る民族衣装。
 ミュンヘンのオクトーバーフェストではこれを着て参加する男性が多い(これを着ると、現地の女性からは、男らしく見られるらしい)。
 日本のオクトーバーフェストでは演奏チームの男性が着用して演奏している事が多い。
 大阪のオクトーバーフェストでもごくまれに参加者が着ているのを見かける。

・ロシア漬け(料理・食品)


   ロシア漬け
 スパイシーな味わいのキャベツの漬け物。

・「Du, Du Liegst Mir Im Herzen」(曲名)

 日本のオクトーバーフェストではあまり演奏される機会が少ないドイツ民謡。
 曲の始めが「ドゥー、ドゥー・・・」で、サビが「ヤー、ヤー、ヤーヤ」なので歌詞が分からなくとも曲に参加しやすい。

・「Freunde,heute freirn wir」(曲名)

 演奏が続いた後、皆で合唱する構成なので、インパクトがあり、盛り上がり系ステージのラストの曲に持ってきやすい。
 合唱の前後にメンバー紹介するにも使いやすい曲。

   


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