Ein Prosit,Osaka !!/アインプロジット!大阪
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 ■ アインプロジットとは?

 オクトーバーフェストなど、ドイツのビアソング系のイベントでは、「乾杯の歌」として、必ず歌われる「アインプロジット(アインプロージット)」とは?
※2011年頃の記事です。内容は当時のものです。
プロジット!

・ドイツの「乾杯」のかけ声

「プロジット!(プロージット)」とは、ドイツでの乾杯の時の掛け声です。

「アイン、プロジット」で「さぁ乾杯」といった感じです。

(なので、このサイトのタイトルも「それっ乾杯!大阪」ってな感じで、かなり珍妙なタイトルでは
 あるのですが、まあ、聴いた感じのカッコよさ優先という事で・・・)


・ドイツのビアホールでは定番

このアインプロジットは、ドイツのビアホールなどでは、みんなで乾杯する時に演奏される
歌の歌詞になっています。

ミュンヘンで毎年9〜10月に行われる世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」
や、同じく有名なビアホール「ホブフロイハウス」などでは必ず演奏され、その歌に合
わせ、みんな立ち上がって乾杯をします。

バイエルンブラスさんのバイエルンマニアEin Prositのページで聴く事が出来ます。
 自動演奏なので、ページを開くと演奏が始まりますのでご注意下さい。


・お祝いの時の乾杯

「プロジット」という言葉自体の意味は、お祭りなどの時に「健康を祝して!」とか、
「おめでとう!」とかいうニュアンスの「乾杯」のようです。

ドイツ語の乾杯としては他に「プロースト」「ツムヴォール」もあります。※1

・日本のビール祭りでも

日本でも、オクトーバーフェストや、ビアソングの生演奏があるイベントやビアホールで、
必ずといっていい程演奏されています。

歌うと「プロージット」と伸ばして歌うので、日本語で検索する時などは「プロージット」
もしくは「アインプロージット」などで検索した方が、ヒットするようです。

「乾杯の歌」と表現する人も多いです。※2

・テレビCMで認知度アップ

 2009年5月26日から放映されたアサヒビールの「アサヒ ザ・マスター」のテレビコマー
シャル「乾杯の歌 篇」でも、『ドイツ民謡「乾杯の歌」』としてアインプロジットが歌わ
れていました。

 それ以降、この歌を説明する時には「あのCMで歌われていた」と言えば分かってくれる方が
増えました。

※このCMキャンペーンには当webサイトの日本語訳が使用されていました。

・知っていれば盛り上がる!

このアインプロジットを知っているのと知らないのとでは、会場での盛り上がり方が違います。
(甲子園に行った時の「六甲おろし」みたいなもんです。)

ぜひ、少しでも覚えていってください!

みんなで騒いだ後の、一斉の「乾杯」の一体感は、なんとも快感!ですよ。
next → アインプロジット歌詞 ▼▼▼
  

Ein Prosit

 

("ドイツ式乾杯"の歌)



アイン プロージット アイン プロージット
  Ein Prosit,      Ein Prosit,
  デル ゲミュートリッヒカイト
     der Gemutlichkeit.

アイン プロージット アイン プロージット
  Ein Prosit,      Ein Prosit,
  デル ゲミュートリッヒカイト
     der Gemutlichkeit.

(掛け声)
    アインス
     eins,
          ツヴァイ
           zwei,
                ドライ
                 drei,
     (グ)ズッファ!
       g'suffa !

          (プロースト!)
            (Prost!)


(意訳)
さあ祝杯をあげよう!さあ祝杯をあげよう!
この心地よきひとときに!

1、2、3、それ(飲み干せっ!)!

(カンパーイ!)

一部ドイツ語のスペルなど間違っているかも知れませんが、ご容赦の程・・

もし歌えなくとも、ハミングだけでもご一緒しましょう!

※転載する場合は出典を明記してください。商業利用の場合はご相談下さい。
 (日本語訳は当ホームページオリジナルの物で、二次的著作権が有ります)
next → アインプロジットあれこれ ▼▼▼

 ■ アインプロジットあれこれ

・歌えない時には

アインプロジットは楽しみたいけど、難しくて歌えない!という時には・・・

(1).「アインス、ツヴァイ、ドライ、ゾッファー!」の後でみんな乾杯しますが、
  その時に「プローー」と言いながら乾杯しましょう。

  歌では「プロジット」ですが、実際にグラスを当てる時は「プロースト」で乾杯する人が多いです。
  なので、「プローー!」と言って乾杯すると「プロースト」と言ってるっぽい
  仕上がりになります(笑)

  「プローー!」の後に無声音で「スト」をつけるとより完璧です。


(2).「アインプロジット」は歌えても「デル ゲミュートリッヒカイト」が難しい、
  という人も多いはず。

  ・覚え方
  「ミウ」または「ミュウ」というキャラクターを思い浮かべて下さい。
  「美海」でも「美宇」でもポケモンの「ミュウ」でもなんでもかまいません。

  そのキャラクターが、がんばって理科の勉強をしているのをイメージしてください。
  あなたは、そのキャラに話しかけます「で?ミュウ、理科?」

  「デー、ミュー、リー、カー」
  「アインプロジット×2、デー、ミュー、リー、カー」

  これだけでも、結構サマになります。
  (人が歌っているの聞いてる人なんてほとんど居ませんから(笑))

(2-2).上の補足ですが、話しかける時に驚くと、より効果的です。
  「で?げっ!ミュウ、理科!?」
  「デー、ゲ、ミュー、リー、カー」
  より、サマになる事請け合い。

(3).歌の部分はいいから、掛け声を叫びたい!というかたは・・・

  志村けんのバカ殿を思い浮かべて、アイーン! → 「アインス!」
  そのバカ殿の口からツバが飛びます ツバッ! → 「ツヴァイ!」
  ツバを乾かして ドライ! → 「ドライ!」

  ババリア訛りでは・・・
  なんでも鑑定団?のお椀イメージ、おわん! → 「オワンス!」
  同じく壺で、つぼー! → 「ツボオ!」
  それをを乾かして ドライ! → 「ドライ!」

一度、お試し下さい。
※2

・乾杯の歌?


 このアインプロジットは、「乾杯の歌」と呼ばれる事が多いですが、ビアソングには他に
 有名な「乾杯の歌」というビアソングがあります。
(♪盃をもて〜、さぁ!卓をたたけ〜、というヤツです)

 また、歌劇にも有名な「乾杯の歌」がありますので、リクエストする時など、無用な混乱が
生じてしまう事があります。
(「リクエストしたのに演ってくれない(涙)」という場面を何度か見かけた事があります。)

 通称である「アインプロジット」で呼んだほうが無難かと思われます。
(そう言っている当HPでも、検索で探しやすいように「乾杯の歌」と呼んでいる箇所もありますが・・・)

 また一部では「Durst Polka(のどが渇くポルカ)」と呼ばれる事も有ります。

 これは、このアインプロジットがもともとDurst Polkaという歌の歌詞の一部で、乾杯のくだり
だけが歌われているという説によるものですが、信憑性は不明です。

・乾杯の後にグラスを割る?

 ドイツ式乾杯と言うとよく「相手の目を見てプロジットで乾杯した後に、グラスを床に叩き付けて割る」というイメージを聞きます。
 実際にオクトーバーフェストなどでは、そのような事は皆無なのですが、なぜ、そのようなイメージが出来たのでしょうか?

 まず、若い女性に聞くと元ネタが「ハチミツとクローバー」だと言う事が分かります。マンガの中で、ドイツ式乾杯のイメージで、上記のような描写があるようなのです。
 私は、そのハチミツとクローバーの作者の方が「銀河英雄伝説」を知っていて、そういった描き方をしたのではないかと考えています。

 銀河英雄伝説では、モロに「相手の目を見てプロジットで乾杯した後に、グラスを床に叩き付けて割る」という描写があり、ファンの間ではけっこう有名で、よくネタにも使われている様です。
 私は、ドイツの文化を知っている銀河英雄伝説の作者が、それを元に作劇の中で独自の「作品の中だけの文化」としてそういったシーンを作り上げたのかも、と推測していました。

 しかし、更に遡ってみると、この銀河英雄伝説の乾杯の元ネタもあったようで、それが「チャップリンの独裁者」らしいのです。
 私の記憶には残っていませんが、「チャップリンの独裁者」でも「乾杯した後に、グラスを床に叩き付けて割る」描写があるようで、おそらくその辺りが、このイメージのルーツである様です。

※1

・「プロジット」と「プロースト」と「ツムヴォール」


ドイツの乾杯には「プロジット」と「プロースト」と「ツムヴォール」がありますが、
どう違うのでしょう?

「プロジット」は、上に説明がありますが、新年を迎えた時やお祭りなどの時の「健康
を祝して!」とか、「ご多幸を!」「おめでとう!」といった感じのの「乾杯」のよう
です。

もっと一般的なのが「プロースト」で、友だち同士 気楽に「カンパ〜イ☆」とやる時の
乾杯のイメージ。
「アインス、ツヴァイ、ドライ、ゾッファー!」の後でカンパーイ!となりますが、その
時は「プロースト!」でグラスを合わせる人が多いです。
(律儀に「プロジット〜」と言っている人も中にはいます。)

「ツムヴォール」は、改まった席での乾杯。
ワインが似合うおしゃれなレストランでの乾杯や、上司に対しての乾杯など礼儀が必要な
時の乾杯です。
アインプロジット系のイベントではほとんど使う事はないかと思いますが、相手によって
使い分けが必要な事もある様です(日本人相手なら特に問題はないと思いますが)。

・1・2・3には2通り

最近、このホームページからコピペした歌詞もいろんな所で使用されているようですが、
最後の1・2・3の部分には2通りあるので、注意が必要です。

アインス、ツヴァイ、ドライはあくまでも標準語なので、ミュンヘン訛りの場合、
オワンス、ツヴォオ、ドライ(もしくはドリュウ)になります。


あるホテルのオクトーバーフェストに行った際、歌詞カードとしてアインス、ツヴァイ、
ドライが書かれていたのですが、演奏はミュンヘンのバンド。しかも、彼らは気を効かせて
最初は日本語で「イチ!ニ!サン!カンパーーイ!!」とやってくれたので、歌詞カードと
は違っており、お客さんも混乱。その後にはドイツ語での乾杯となったのですが、その時は
「オワンス!ツヴォオ!ドリュウ!プロースト!」だったので、またもやカードと違って
しまったという、どうにもワヤクチャな事がありました。
主催者側は最後まで気が付いてなかったようなので、あまり演奏には感心がなかったのかも
知れません。

・正確な発音

何度もオクトーバーフェストに通っている人ならアインプロジットの正確な発音をマスターしたいと思うようになるはず。
アインプロジットの正確な発音とはどのようなものでしょう?


演奏チームによって微妙に違いますが、カタカナ表記では、

アイン プローウジット、
アイン プローウジット、
ダー(ゲ)ミュー(ト)ツィースィカーイ(ト)

のようになると思います。


まず、アインプロジットの「プロジット」の「ロ」と「ジ」の間では、けっこうハッキリと「ウ」の音が入ります。
「ジット」の部分は「チット」と「ジット」の間のような発音に聞こえる事もあります。

デルゲミュートリッヒカイトでは、最初の「デル」の音は、「ダー」と言いつつ奥で舌を丸めているような感じ。
そのデルの直後の「ゲ」は ほとんど入っていないように聴こえますが、入っているのと入っていないのとでは聞こえ方が全く違うので、通としては必ず発音したいところ(某CMでの違和感はここ)。

続く「ミュート」の部分も、ほとんど発音上は「ミュー」だけしか聴こえません。

「リッヒカイト」の部分ですが、英語の「th」の発音のような「ツィー」の音の後に、「シ」と「チ」の中間のような子音が入り、「カーイ(ト)」へと続きます。

ここまで読んでくれているのはマニアックな方々ばかりでしょうから(笑)、次回参加の時にでもチェックして「アインプロジット」を極めてみてください(笑)。

・演奏してみたい方には

 三修社さんの「 ビールを楽しむドイツ語」の冒頭に、このアインプロジットを紹介しているページがあり、そこには楽譜が掲載されています。

 楽器を演奏される方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?(前奏部分などは省かれているのでアレンジは必要かと思われますが・・・)

 ・ちなみにこの「 ビールを楽しむドイツ語」の出典(P.125)にも当webサイト「アインプロジット大阪」の名前がクレジットされています。

・かけ声は2回?3回?

 最後のかけ声アインス(1)、ツヴァイ(2)、ドライ(3)ですが、たまにドイツのかたが「ドライ(3)は要らない!」と頑強に主張される事があります。

 また、一方でドイツ人主催のイベントで、ドイツのかたが普通に3までのかけ声をしているのも耳にします。

 個人的に見た限りでは、現地の演奏の映像などでも3まで言っているものが多いと思うのですが、実情はどうなのか未だ把握に至っていません。

 地域差によるものなのか、テントや演奏チームの違いによるものなのか。今研究中です(情報をお待ちしております(笑))。


このwebサイトはビアホールファンの一個人によって作成された物です。イベント内容等は、変更の可能性がありますので、必ずイベント主催者やお店に確認のうえ参加してください。
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